唯唯漂う

現在半ニートのブログ。本やゲームなどの感想とか好きなことを書いていく。

わすれなぐも

関西では、年に一度、若手アニメーター育成プロジェクトだかなんだかで、深夜に数個の短編アニメが放送されている。

いつもは適当に流しているだけなのだが、唯一心に残っているアニメがある。

それが、2012年に放送された「わすれなぐも」という作品だ。

勿忘草とかかっているのかはわからないが、私は勿忘草を見るたびにこの作品のことを思い出す。

最近プレイしたFE風花雪月でも勿忘草というアイテムがあり、この作品のことを思い出し、書いてみたくなった次第である。

 

簡単にあらすじを書くと、

ある古書店で若い男と女子高生(以下瑞紀)が小さな女の子をみつける。しかしよく見るとその女の子は蜘蛛の妖怪だった。

その娘蜘蛛の謎を追っているうちに、三人は山奥の屋敷にたどり着く。すると近くの池から大蜘蛛が現れ、屋敷は崩壊してしまう。三人は池に投げ出されるが、娘蜘蛛が糸で足場を作り着地する。しかし娘蜘蛛は糸を切り、瑞紀だけが池に落ちるが、男のほうは瑞紀の方には見向きもせず、娘蜘蛛の方に夢中になっていたのだった。

 

何度見ても怖い話だ・・・

諸説あるだろうが私が思うにこの作品のテーマは、「女の恐ろしさと、その悪い女に簡単に騙されてしまう男の愚かさ」だろう。

後から思えば、娘蜘蛛は最初から瑞紀のことを捕食対象としか考えていなかった。頭に噛み付きじゃれついているように見えていたが、そうではなかったのだ。

娘蜘蛛は最初から瑞紀を騙す気だったし、男は娘蜘蛛の見た目の愛らしさに騙されその手助けをしてしまったのである。

瑞紀は娘蜘蛛のために頑張っていたが、文字通り食い物にされて終わった。

恐ろしい話だ・・・